- お客様の絵・書は表装可能か?
表装をご依頼いただくその前に、まず確認していただきたいのは、お客様の作品は表装が可能かどうかです。作品の中には、掛軸に仕立てても見栄えがしなかったり、さらに場合によっては作品を破損してしまったりする恐れがあります。
以下の条件に一つでも当てはまる作品は、表装せずに、できれば額装等にして下さい。
掛け軸に仕立てるのが不可能な作品- 洋紙(カレンダー等)に描かれた書画、ただし和紙の墨蹟カレンダーは可能です
- 厚塗りの絵画(岩絵具等を使用したもの)
- 刺繍
- 中国製掛け軸または裏打ちがしてある作品
- 川俣絹等の極薄の絵絹に描いた書画
また、次の条件に当てはまる作品は、注意しきれない不可抗力のトラブルもあります。
この様な場合は、保証の責は負いかねますのでご了承下さい。
事前に注意が必要な作品- 朱肉がスタンプインクの物
- サインペン、マジックインク、筆ペン、墨汁等
- 絵具、墨に適当適量のニカワが使用されていない物(水分を少し付け、書画の一部を少しこすってみて、指先に色が付くようであれば、散る可能性が大です。)
- 本紙の傷みが激しく、著しくもろくなって、折れたり裂けたりしている物。特に、絹本マクリの古い物の中には、縮み作業中に裂けてしまう事もあります。
- . 古い彩色画(仕立替えも含む)の場合にも、ニカワが風化して胡粉等の絵具がはがれたり、流れたりする場合があります。
- 本紙裏打ちからヒート紙で表装された物については、仕立替えを初めてみなければ、剥しが出来るかどうか見極めが非常に難しく、作業途中で返却する場合がありますのでご容赦ください。
- しみぬきは、本紙のよごれ状態によって取れ方が異なります。特に絹本は取れ方が悪くなります。
- お仕上がり寸法
いざ表装となった際、まず決めなければいけないのが、掛け軸の仕上がりサイズです。
お客様の床の間の大きさを測っていただき、大まかに掛け軸の仕上がり横幅・縦の長さはどれくらいがよいかを、お決め下さい。
掛け軸のサイズ
横幅 半切(はんせつ) 幅35cm 連落 幅 35cm〜52cm 全紙 幅 52cm〜70cm 縦 52cm〜180cm - 表装の形式
お客様のお持ちの作品を「本紙(ほんし)」と呼びます。
本紙を主役だとすれば、表具(表装)は「衣装」にあたります。
格式高く仕上げたいのか、それともカジュアルに仕上げたいのかにもよって、表装の形式は変わってきます。
ご希望の表装の形式がございましたら、注文時にご希望をお聞かせ下さい。
特別のご指定がない場合は、天象堂におまかせ下さい。
熟練した表具師による、本紙に合った最良の表装をさせて頂きます。
大和表装(三段表装)⇒詳細
最も一般的な形式で、典型的な和風の表具形式として親しまれてきました。一文字・中廻し・上下の三つの部分から構成されるため「三段表装」とも呼ばれます。
丸表装 ⇒詳細
格式ばらず、シンプルな印象を与える表装形式で、特徴は風帯(ふうたい)がないことです。 文人画や拓本などに多く用いられます。
茶掛表装 ⇒詳細
茶の湯の世界では特に好まれているので、この名前が付きました。「三段表装」と比べて、中廻しの柱(本紙の左右の部分)の幅が狭く、軽快で洒落た印象を見る者に与えます。禅僧の墨蹟、茶人の書画・画賛物などを表装するときに用いられます。
仏表装 ⇒詳細
最も格式の高い表装形式です。仏画や高僧像、曼荼羅、神像など宗教的な内容の書画に使用されます。
現代表装 ⇒詳細
これまでの既成概念に捕らわれず、表具師の技とセンスで、限りなく自由に作られるのが現代表装です。洋室に飾る場合や、和室をモダンな雰囲気にしたい場合などにぴったりです。
- 裂地の種類
裂地(きれじ)とは、本紙(作品)の周りを囲む布地のことをいいます。
どの色、どの柄の裂地を選ぶかによって、大きく掛け軸の印象が変わってきます。
本紙の色合いや、お客様の床の間の壁の色によっても変わってきますし、その他にも一文字・中廻し・上下のバランスも考えなければなりません。
実際に裂地を選ぶ際は、当店の熟練した表具師が、本紙の魅力を最大限に引き出す、最良の組み合わせを探し出しますので、ご安心しておまかせ下さい。
- 軸先の種類
軸先は、主に象牙代用(プラスチック)・木製・陶器・仏用金の軸先がございます。
特別のご指定がない場合は、天象堂におまかせ下さい。
熟練した表具師による、本紙に合った最良の表装をさせて頂きます。
- 仕上がり納期
納期は表装の場合、約3週間〜6週間ほどお時間をいただいております。
※ 再表装の場合は、作品の状態を確認の上見積・納期を御連絡いたします。





